愛の奥宮殿へ  

chapter 7

〜 楽しい食卓 〜
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【朝食風景の巻】

「・・・・・・相変わらず小食だな」
「え?」
「もう少し力のつきそうなものを食せ。そら。」
「やんっ 朝からそんな脂っこいのは嫌よ。胃がもたれちゃうわ。」
「そなたはちっとも肉を食べぬな。」
「メンフィスが野菜不足すぎなのよ!毎食よくそんなにお肉ばっかり食べられるわね・・・。主食がお肉だなんて信じられないわ。私はサラダや果物で朝は充分。」
「そんなことを申しておるからすぐにばてるのだ。」
「? 暑さ負けなんてしていないわよ?ここのところすごく元気なんだけど・・・」
「・・・・・・ふんっ・・・・いつもわたしを置き去りにしてゆくくせに」
「??????  なに? 何のこと???」
「・・・・・・・・昨夜もすぐに眠り込んでしまいおって・・・」
「えっ えっ!!!!っっっ」
「・・・・寝顔も悪くはないが・・・・(顎を持ち上げながら)やはり抱きがいがない」
「!!!!!!(大赤面)メ、メンフィスっ・・・・!!」
「ふっ・・・・(キャロルにKiss)・・・分かったらもうすこし食べよ。」
「そ、そんなっ・・・だって!!」
「口答えいたすな。命令だ。」

(そういいつつ つまんだ肉料理をキャロルの口に放り込むメンフィス)

「・・・・・っっ!うぐっ・・・・ひ、ひどっ・・急にっ!!喉をつめてしまうじゃない!!!」
「はははははは。それ、次だ。」
「や〜んっっ も、もうおなかいっぱいなんだからっっ!!!きゃ〜〜っっやめてっっ」

メンフィスは逃げるキャロルを羽交い絞めで膝の上にひきよせ、時折彼女を美味しくついばみながら(??)めいいっぱい朝食を堪能。


・・・まぁ、毎朝なんだかんだと朝食のじゃれあいはあるそうで、給仕につく侍女たちはず〜っと目のやり場に困るのだそうでございます。



Fin.




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