中華街へ



銀木犀の都


すばる & ジャック & PLEIADES

〜 PLEIADESの南京旅遊 〜
2003 10/17 〜 10/20



 J  おかえりなさい。PLEIADESお嬢様。 いががでございましたか?南京旅行は。

 P  えーっと・・・・・
    それがね・・色々ありすぎて (^^ゞ

 S  もう、聞いてよジャック、この娘ったら出発当日寝坊したのよ! 
    それも6時にでかけるはずが、7時30分に目が覚めたんですって。

 J  えええええええっっっ!!!!!そ、それで関西空港に間に合ったのですか?

 P  なんとか・・・ね。 あははは・・・・本当にぎりぎりセーフかも。
    正直起きたときはもう真っ青よ。飛行機もう飛んで行ってるかもって思ったわ。

 J  本当にそうなっていたら笑い話にもなりませんよ。よかったですね「始末記」にならなくて・・・

 S  全く呆れるわ何度聞いても。・・・それでとにかく無事に上海についたのね。

 P  それは無事なんだけど・・・今度は上海の空港で信じられないことが起こって・・・・

 S  何? どうしたのよ?

 P  入国審査をしているときにね、館内放送が流れたの。
    「全日空○○○便でご到着のP様、○○様(←同行した友人のお名前)・・・・」
    って『日本語』で空港全館に名指しで連呼よ。
    中国語ならまだしも、なにかの間違いじゃないかって本当に心臓が冷えたわよ。

 J  で・・・・それ・・結局なんだったのですか?(絶句)

 P  出迎えの人が来るまで、空港出口で待ってろ。・・・・ですって。

 S  ・・・・・わざわざ?

 P  そう。わざわざ。それだけ。

 J  なんだかよくわかりませんけれど・・・妙にVIP待遇ですね。普通しませんよそんなこと。

 P  そうなの。どうしてそんな放送が流されたのかそのときは理由がよくわからなかったのだけど・・・
    出てきてみたら分かったわ。
    手配していたはずのわたくしたちの出迎えがだれも来ていなかったの。
    ガイドさんへ携帯電話に連絡して聞いてみたら、交通事故で道がふさがって立ち往生してるのね。

 J  ははぁ・・それで、ガイドさん慌てて空港へ泣きついた訳ですね。

 P  ええ。予定よりも1時間半遅れでやっとお迎えが来たわ。

 S  じゃあ、その日の予定随分ずれこんだのじゃないの?
    間に合ったの?無錫の三国城テーマパーク?

 P  (ぐすん・・) たどりつけもしなかったわよ。

 J&S  ええええええええええ〜〜〜っっっっ!!!!!(←大絶叫)

 P  しかたないわ。その日の高速道路はもう仏滅だったから。(TT)
    事故・事故・事故のオンパレードよ。大型トラックが大量に道を塞いでしまっているし・・
    上海市郊外に出た時点で既に夕方。もう三国城、閉館してるってば。(苦笑)
    なにも見ないで終わるのは申し訳ないからって、無錫の代わりに蘇州の虎丘観光に
    に行くことになっちゃった。風光明媚でそれはそれでよかったのだけれどね。

 S  三国志のアトラクション、随分楽しみにしていたのに残念だったわね。

 P  ん・・でも蘇州から後は割合と快適だったかな?
    120キロで飛ばして高速ドライブを3時間ほど。南京まで専用高級車でVIPドライブ♪
    それに、南京の旅行社の社長さんが自ら晩餐会にご招待くださったわよ。
    食べきれないほどの豪華料理!

 J  (くすっ) お嬢様が食べ物に弱いことをよくご存知でいらっしゃるじゃありませんか。


よかった〜間に合って♪

蘇州付近 ああ・・もう夕焼けが

蘇州虎丘公園の斜塔

南京での晩餐会・「前菜」よコレ。

お料理の一部 カリカリのあげパン

凄く柔らか〜いお肉の炒め物

絶品!キノコスープ

   さっぱりスープの麺   他色々






 J  さて、翌朝から2日間は南京観光でしたね。 おや?これは?

 S  ちょっとPLEIADES、なにやってるのよ貴女?(笑)


 P  (照) 『おはよう南京』ってことで、
    早起きして早朝の公園にお散歩に行ってきたの。
    これ6時30分ぐらいの運動公園よ。
    皆さんに混じってちょっと運動を♪
    めちゃくちゃ楽しいわよ。
    アスレチック器具がいっぱいあって。

親友ミホちゃん・アスレチック挑戦! ↑ がんばれ〜

 J  それにしても随分おおぜいですね。みんなご老人ですか?

 P  ええ。本当に中国のお年寄りの方々は元気よ。
    土曜日ということもあって、お孫さんを連れてきているお爺さま・お婆さまも多かったわね。

 S  日本の公園にも設置して欲しいわねぇ・・こういうもの沢山。 凄く気持ちよさそう。

 P  本当に。一つもって帰りたい気分だったわ。(くすくす)







 J  ところで南京での予定は順調だったのですか?

 P  イエス!諸葛龍大哥(ジャック・ロンお兄様)。おかげさまで♪ 
    ハードスケジュールだったけれど全部予定通り。

    毎日とってもいいお天気で最高だったわよ。紅葉もはじまっていて秋色な並木が素敵だったし♪

    正直南京がこんなに緑の多い街だとは思ってもみなかったもの。
    特に街中の立派なプラタナスの並木はすばらしかったわね。
    まるで街を覆いつくす天蓋のようだったわ。

    ええと・・(アルバムをめくる)1日目はね・・・
    南京長江大橋でしょ、孫文の中山陵に、世界遺産の明の孝陵、霊谷寺に、南京博物館、
    あと紫金山天文台!

 ↑ 南京・紫金山天文台 古代の天体計測器のほか、現在現役の天体望遠鏡もございます。

 J  欲張りコースですねぇ・・大体『天文台』だけで1日コースですよ。
    しかも地元の人たちしか行きませんって・・(苦笑)

 S  中国初の有人宇宙船「神舟」も飛んだことだし、さぞかし賑わっていたのではなくって?

 P  う〜ん・・・・どうかしら・・・。ごく普通に遠足の人たちで賑やかだったってところかな?
    そもそもハイキングコースなのよね。南京の街を見渡せる山の頂上にあるから。
    紅葉の季節で気候もいいし。デートコースでも最高のところよ♪

 J  ということは、結構いらっしゃったわけですね。ラブラブカップルが。(^^)  

 P  ピンポーン。 抱き合って登山。(笑)

 S  中国の恋人たちって人目をはばからないから、
    こっちが大赤面しちゃうわよね (くすくす)

カップルの列



中山陵(孫文の陵墓)


                           
南京長江大橋



        世界遺産 明・孝陵   






 S  ねぇ、そういえば「孫権さま」のお墓はどうだったの?

 P  これこれ。石碑がちまっと立ってるだけ。

 S  え・・・・(絶句)

 P  他にはな〜んにもなかったわよ。蜀の劉備や孔明とは随分な違いね。

 S  ちょっとショックかも・・・(TT)  そりゃああまり期待はしていなかったけど。
孫権墓

 P  でもね、この石碑の立ってる周辺の地下のどこかに孫権のお墓があることは確かなんですって。
    発掘されてないから地下宮殿(お墓)の位置がわからないだけで。
    ちょうど、位置的には明の孝陵の真正面のあたりになるそうよ。

    本当は孝陵を建設する際に孫権のお墓をつぶしてしまおうということだったらしいのだけど、
    明の太祖朱元璋が英雄に敬意をはらって門番としてそのまま残すようにしたんですって。
    良かったわねお姉さま。

 S  ・・・・・・っていったって・・・「門番」じゃぁ・・・・
    「雑兵A」じゃあるまいし、あんまりじゃない?
    呉の王様なのに・・(かわいそうに孫権さま)

 J  あはははは・・・(内輪ねた苦笑)

            
 明・考陵 石像路


 P  あ、そうそう、今の南京ってね、ちょうどどこもかしこも『銀木犀』が満開だったわ。

 S  『銀木犀』?  『金木犀』じゃなくって?

 P  『銀』。 たしかに金木犀もあることはあるのだけど、わたくしが見たのはほとんど『銀』だったわ。

 S  どう違うの?

 J  花の色が少々白っぽいんですよ。薄いクリーム色・・ですよね。
    形の見た目は同じです。

 P  香は微妙に違う気がするわ。同じといえば同じなのだけど・・・

 S  ふーん・・・。 なんとなく響きが清楚で素敵ね。 『銀木犀』か・・・
 

 P  もう空気に染まって・・というか香気がたちこめているという感じよ。
    少し酔ってしまいそうなくらい。(微笑)

 J  秋の香ですね。わたくしは大好きですよ。ほら、ずっと『桂花陳酒』飲んでいるみたいで♪

 S  それは・・・・・。単なる「酒飲み」な感想ではなくて?(苦笑)





                                 南京の古刹・霊谷寺 

   
南京博物館  ↓収蔵品

  


 J  本当に行き先盛りだくさんですね。たった2日でなんてもったいない・・
    これだけのコースなら1週間くらいかけたいところですよ。

 P  しょうがないじゃない。
    お休みをそんなに沢山とるわけにはいかなかったんだから。

    でも、専用車を特別手配してもらっていたから
    スピーディーに迷うことなく自由自在に動けたわ。
    専属運転手さんとやさしい日本語ガイドさん付っていいわね〜♪ 
    ホント便利でよかったわ♪

    ああ、これ『美齢宮』よ。↓


↑ わたくし達のガイドさんとドライバーさん。
専用車は高級車でハイソな気分
  


 J  「美齢宮」といえば、蒋介石の奥様の「宋美齢」のお屋敷のことですよね。
    映画「宋家の三姉妹」でも有名な・・。
    確か100歳こえてまだご存命だったのですが、つい先日お亡くなりになったそうで・・。

 P  え? そ、そうなの?

 S  貴女が帰国してからほんの3〜4日後のことよ。
    ニューヨークの自宅で肺炎で亡くなったって。106歳ってニュースに書いてあったわ。

 P  うわ・・・なにかしら・・・、とっても不思議な感覚・・。
    生きた歴史が今目の前を通り過ぎて行ったような気分よ。

 J  そうですね。考えてみればほんの数十年前のことなんですよね。激動の時代は・・・
    清王朝の倒れた辛亥革命だってたった92年前です。

 S  本当ね。100歳のお年寄りって清朝時代にうまれているのよね・・
    それに忘れちゃいけないことっだって沢山あるわ。
    あれだってつい1世代前ほどのことなのよね。
    ・・・行ってきたの?例の場所は。

 P  もちろん。

 J  南京大虐殺記念館ですね。

 P  あまりに平和すぎる透き通った静かな青空に・・・とても胸が痛くなったわ。

 S  二度と・・・こんな惨いことはおきませんように。
    そして日本人が引き起こしたこの事実を忘れないように・・

 J  ええ・・・・・・(黙祷)

      
 南京大虐殺記念館







      
 雨花台


                                 
                   
南京の浅草・夫子廟界隈  
                                 
中国チックなお買い物やお食事にはとってもおすすめの所です♪






 J  確か、南京で絶対に訪れてみたいとおっしゃっていたのが、南の城門 『中華門』 でしたよね。

 P  そう! 中国で現存する最も巨大かつ堅固な城門ですもの!!!
    それはそれは見事なものだったわよ!
    こんな門を前にしたら、本当に威圧感で押しつぶされそう・・。

 S  珍しい4重構造の大城門ですものね。
    中国の城郭都市を生で触れることができるのってドキドキするわよね。
    歴史の重みがすごくあって・・・・。

 P  ええ。・・・でも南京の城壁もまた日本軍によって大部分破壊されてしまっているところが
    非常に悲しい所なのだけど・・・
    でも城門につながる城壁は、今は随分綺麗に修復されつつあるわ。

 J  入り口から通り抜けるまで本当にすごい距離ですね。
    門というよりほとんど城か要塞(感嘆)。これほどの門は世界でもなかなか他にはありませんね。


                       
中華門 




 

 S  あら、かわいい・・。お嫁さんじゃない。

 P  うふふ。お夕飯のレストランで、披露宴に遭遇したの。
    『8』のつく日が中国ではおめでたい日なのだそうよ。

 J  ああ、じゃあ18日のことですね。

 P  新郎新婦は玄関で全員のお客様をおで迎えしなきゃならないんですって。
    全員そろうまで2時間以上屋外で待っていたわよ。
    あの時わたくしセーターに上着も着てたのに・・

 S  うわー・・それは寒そう・・・

 J  そういえば、お食事はどうだったんですか?南京のお料理はお口に合いましたか?

 P  もう文句なし。すばらしく美味だったわよ。
    これは本当に手配してくださった旅行社様のおかげね。
    しかも毎日食べきれないほどの量のお料理を用意してくださったのよ。
    テーブルいっぱいの中華料理って最高♪
    残ってしまうのが本当にもったいなくて・・・・正直お姉さまの胃袋を3つくらい借りたかったわね。

 S  ・・・・・なんですって?

 J  まあまあ(苦笑)。

 P  それじゃあ、ご披露しますわ。
    今回PLEIADESが食べたお料理の数々はこちらで〜す♪ ちなみにこれ、『一部分』だからあしからず。

 J  す、すさまじすぎですよ・・・・とてもお二人分とは思えない量ですね・・(タラリ)


【南京田舎料理】


 
とても淡白な味付けでいくらでも食べられちゃいます。


【江蘇料理】
 
少しピリ辛風味。お酒がすすみますよ。


【飲茶料理】

ご存知いろんな種類のお料理を楽しめる日本人に人気の中華。


【おまけ・ホテルの朝食】
バイキングです。種類が多すぎて迷っちゃいます。









  


 P  えっと・・、南京から上海までの移動は 『旅遊列車』 を使いました。
    これがまたすごく乗り心地よかったのよね〜♪

 S  まあ! 2階建てじゃない!

 P  そうで〜す♪ 席も2階の座席を用意してもらってたの。
    江南の田園風景を堪能しながらの楽しいひとときだったわ。南京から上海まで約3時間。

 J  随分綺麗な車両ですね。座席もゆったりしていますし。

 P  ふふっ。そりゃあ、日本で言うグリーン席ですもの。

 S  わたくし大昔に寝台列車に乗ったことがあるけれど、結構狭かった覚えがあるわ。
    あの時はコンパートメントだったから車両も上等の方だったんだけど・・・・こっちの方がよさそう・・。

 J  それは10年前の話ですからね。今はもっと良くなっているとおもいますよ。
    しかも昴お嬢様の乗られた寝台車は比較的田舎の路線だったこともありますしね。
    都会の路線は普通列車でも綺麗ですよ。

 S  どうせ田舎しかいってませんわよ (ーー;)

 P  すねない すねない (笑)






              
上海 摩天楼夜景 



 J  上海では思わぬ歓迎を受けられたとお伺いいたしましたが・・・

 P  そうなのよ!インターネットでお知り合いになれたある上海のLadyとメールで連絡はとっていたのだけどね。
    同じ上海の方で「王家の紋章」ファンなお友達をたくさんお連れになって遇いに来て下さったのよ!

 S  すごいわねぇ・・「王家ファンはみな姉妹?」(笑)

 P  「対、対(そうそう)」 こちらもあわせて総勢6名でね、上海の夜の繁華街を楽しんだわ。
    若い女の子ばっかりだったから本当に賑やかだったこと!!
    あちらもみんなそれぞれインターネットで知り合った方ばかりだそうよ。
    学生さんやら社会人さんやら・・それぞれ片言交流だったけれど、すごく楽しいひとときだったわ!!

 S  本当に面白〜い(くすくす)。サイトやっててよかったわね。こんな思わぬ出会いがあるんですもの。

 P  ええ。とても幸せなことだわ。 
    大体異国の地で「王家」のコスプレの話で盛り上がれるなんて思っても見なかったもの

 S  ・・・・・・なにそれ?マジ?(ぷぷぷぷ)

 P  マジ、マジ(きゃっきゃっ)♪ ああそうそう、面白い発見もあったの。
    キャラクターの中国語名が変わっていてね、(以下内輪ねたでごめんなさい)
    「テティ」が「阿梅(うめちゃん)」で「ナフテラ」が「塔莎(ターシャ)」なのよね。

 S  ええ〜っ!全然違うじゃない!

 J  う〜ん・・・見事に『へぇ〜』な呼び方ですね(苦笑)

 P  今度、キャラクター対照表でも作ろうかと思うのね。他にも結構笑える翻訳があるから♪

 S  ニューコンテンツね。いっそ 『王家で中国語講座』 なんてどう?

 J  いいですね。やりましょうやりましょう。微力ながらご協力いたしますよ。

 P  ありがとうジャック兄さま。大いにご助力願いますわね。
    実は中国側のお友達とも話はついてるの。あちらからも色々情報は提供いただけることになってるから。
    うふふふっ あとはわたくしの製作時間の問題だけね。

 S  ・・・・・・・それが一番の問題じゃないの。(呆れ顔)

 J  いいじゃないですか。アイディアが沢山あるというのはいいことですよ。

 P  「いつかきっと」ということでね。気長に楽しみにしていてね。ではでは〜 (^^)/~~~


                              
〜おしまい〜


                                                          Photograph   by PLEIADES



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