J　お疲れ様でございました。昴お嬢様。 　　お仕事ご無事に終えられて本当によろしゅうございました。 S　ありがとう。。。西安へお客様をお連れするお手伝いのお仕事とはいえ、 　　お相手は某大学名誉教授。　御年○○歳の相当高齢なおばあさま。 　　・・・・お耳も遠くて、目もあまり宜しくないから、もう気分は介助人。（苦笑） 　　気は使うは、夜は長話で寝かせてもらえないはと、結構大変だったわね。 P　丸一日満面の笑みを保つのも、かなりハードよね。顔面筋肉痛でしょ（笑） E　だけど、先生のお仕事中は、お嬢はフリーだったからラッキーだったよネ。 　　西安、１３年ぶりだったんダロ？ S　ええ。ピチピチ２０代の頃以来よ。（←死語？！） 　　懐かしくもあり、激変の風景に驚きもあり・・・だったわね。 J　わたくしどもも昴お嬢様の自由時間にあちこち西安見物にいかさせていただきました。 　　滞在中、西安は雨が多くてお天気はあまりよくありませんでしたが、 　　遣唐使ゆかりの地を訪ね歩くのはとても楽しかったです。

大明宮・麟徳殿（りんとくでん）跡　（唐代の迎賓館）　　　　

J　実はここ、現在整備中で一般には非公開だったのですが・・・ 　　入り口の管理人のおじいさんに無理をいって入れていただきました♪ P　昴お姉さまも根性ね。「日本からわざわざこれだけの為に西安まで来たの！」 　　だの、無茶言って通してもらうんだから・・（冷や汗）。 S　おかげで誰もいないところで広々見学できたでしょう。文句言わないの！ E　うん、気持ちいいぐらい、誰〜もいなかったね。（笑） J　唐代の大宮殿の迎賓館跡なんですよ。 　　諸外国からの賓客を招いて毎夜豪華な宴が開かれていたのかもしれませんね。 P　じゃあ、踊ってみる？ど真ん中で。　長安の都・来訪記念に。 S　そうね〜。かの太宗・李世民陛下も、ここで祝杯をあげていらしたのかしら〜　ウフっ（陶酔） 　　『我、日出る処より参りし月城と申しまする。大唐帝国の栄華を寿ぎに海を越え 　　御前にまかりこしましてございまする〜』　（微笑）

大明宮・含元殿（がんげんでん）跡　　

S　こちらは唐代の宮殿、大明宮の中心、含元殿跡。ここは公開されています。 　　左が現在の状況・右がその復元模型図よ。 J　物凄く大きいんですよね。 　　基壇だけで、かるくビル３階建てぐらいの高さはあるんです。 P　ほんと巨大よね。日本の大極殿なんて本当に何分の１かくらいしかないじゃない。 J　まぁ、こちらが本家本元ですから。 E　それより、気になるのはこの遺跡の周辺の状況ダケド・・・ P　そうそう、『拆』って何？やたら町並みの壁にみかけるけど。 J　国の命令で壊される指示が出された建物に書かれるマークですよ。 　　どうやら、「大明宮」遺跡周辺を観光用に整地する為に一斉撤去しているようですね。 崩された家の瓦礫の山 　 『拆』のマークの打たれた家並み いずれここも全て破壊されます。 S　今のままでも十分なのに・・・・遺跡保存は大切だけど、それ以上に 　　物凄い規模で民家や下町が壊されていっているのは悲しいわ（涙）

【西安名所スナップ♪】　目に写る風景におもわず頭を巡るBGMは「ガンダーラ」でした

大雁塔	小雁塔	鐘楼（西安中心のランドマーク）
西遊記の像		西安マクドナルドも風流です

世界遺産めぐり　玄宗皇帝と楊貴妃ロマンスの地・華清池　　

P　わ〜い♪　温か〜い♪♪　気持ちいい〜〜っ！！　（ちゃぷちゃぷっ） J　お気に召しましたか？ 　　PLEIADES公主（姫）。 P　もちろん♪（ご機嫌） 　　こんなところで足湯ができるなんて意外！ 　　これが華清池の温泉なのね。 　　楊貴妃も実際につかったっていう。 S　そうそう。歴代皇帝たちの温泉で李世民陛下もつかったという温泉よ。（←あくまで太宗ファン） 　　皇帝専用のお風呂遺跡もここの観光の目玉なのよ！ P　はは〜ん。。。　なるほど。 　　『王家』的にいうと　「ざば〜っっ」と王様が湯船から出てくるとかいう場所ね。妄想爆発？（笑） E　今日は小雨でかなり肌寒かったケド、華清地にきたらなんだかあったかくなった気がスル・・・。 　　やっぱり温泉だからかナ？ J　そういえば・・・。 　　地熱があるのかもしれませんね。確かに肌寒さは感じなくなりました。 S　日本でも有名な長恨歌　『７月７日の長生殿・・』　『比翼連理の枝となり・・』　のくだり 　　　　天にあっては願わくは比翼の鳥となり、 　　　　　　　　地にあっては願わくは連理の枝とならん・・・。 　　一生、そして来世まで永遠に一緒になろうと誓う、玄宗皇帝と楊貴妃のロマンスの地 　　いいわねぇ。こんな風光明媚な宮殿でそんなくどき文句言われたらいちころよねぇ。。。 P　悲恋だからよけいに胸にぐっと来るのよね。 　　漢詩は苦手だけど、わたしも好きよ。そのくだりは。 E　甘いお話もいいけど、甘いお菓子もイイヨ。　　　 　　ちょっとお茶にしないカイ？ P　わ、賛成！　美味しそうじゃない♪ 　　中国の洋菓子も立派になったものね〜。 S　今話題の噂の「メラミン」が入ってるかもよ。 J　（げほっ）　・・・・ぶ、ブラックですね。。 チーズケーキとチョコレートケーキ お味はGOODでした。

世界遺産めぐり　秦・始皇帝陵 と 兵馬俑博物館　

E　西安市内から兵馬俑まで高速１時間もの距離だケド、 　　公共の乗り合いバスだと兵馬俑博物館までたった７元とはネ。・・・・正直おどろいたナ。 P　ホント。めちゃくちゃ安いわよ。 　　７元って日本円で約１００円よ！！ S　自力で動くと中国ってかなりお徳よね。。。 　　片道１００円でしかもノンストップ直行バス。　 　　乗り合いバスでも十分便利だわ〜（喜び） J　通常のオプショナルツアーで兵馬俑まで行ったらそれなりに１万円ほどしますしね。 　　もっともその場合、専用ガイドも食事もついてますが。・・さて、そろそろ到着のようですよ。 E　兵馬俑博物館だ！ 兵馬俑博物館　１号坑 秦の大軍団にご対面 ←人そっくりに彩色された兵馬俑 　（展示写真より） ・・・こんなの地中からぼろぼろ出てきたら、はっきり言ってホラーです。 絶対に恐すぎる・・・・（TT） S　目の当たりにすると本当に圧倒的だわね。　何度見ても思うけど、 　　始皇帝ってどうしてこれだけ精巧なものを作る命令を出したのかしら？ P　謎よね。。　この本物そっくりの写実性は始皇帝時代だけですものね。 E　本物の人間そっくりという事ナラ・・ある意味ボクとも通じるネ。（笑） J　は？！ E　身長は等身大じゃないケド、関節運動は彼らに負けてないヨ。ボク。（苦笑） S　ああ、なるほど。 　　そうね。現代と過去の人形の遭遇ね。 P　だけど、めだってしょうがないわよ。ここでエドワード君の写真撮るのって。 　　ほら、何事かとみんなから大注目浴びてるわよ（笑）　 E　HELLO！　ボンジュー！　チャオ！　アニョハセヨ〜！ J　はは・・エドワード、結構君、人気ものになってるじゃないですか。（クスクス） 秦　始皇帝陵 えっさほいさと登って頂上に到着♪ たまたま頂上で会った日本人の叔父様に 写真を撮ってもらいました。　昴 J　やぁ、お疲れ様でございました。秦・始皇帝陵頂上に到着です。 P　あ〜ん　かすんでる〜っ　残念！ S　霧雨が降っているからしかたないわね。 E　この陵の真下に始皇帝が作ったとイウ 『水銀の海』があるんダネ。 J　有名な話ですね。『人魚の油の灯明』に『水銀の海』を配したという始皇帝陵。 　　実際に地質調査で水銀成分が上がってきていたそうですから。 　　本当の事だとわたくしは思いますよ。 P　始皇帝陵一面にざくろ畑があるんだけど、本当になんだか「血の味」がしそう。。。 S　それもまた『歴史ロマン』というものよ。（微笑）

おまけショット 臨潼博物館にあった 漢代のやきもの　「おすわり犬」 そのちまっと感が、かわゆいぞえ〜♪

西安のテーマパーク　大唐芙蓉園　

J　長安城の南の宴遊地・曲江に唐風の巨大テーマパーク大唐芙蓉園がつくられています。 　　１３年前はなかったはずなので、新しく出来たのでしょうね。 P　英語名で「Tang　Paradise（唐パラダイス）」。 　　うん、はりぼて作りでも、ここまで大規模なら許しちゃうわ。雰囲気あるし♪ E　３０分ごとに園内のどこかでアトラクションしてるのが面白いネ。 　　曲芸やら古代風の演奏やら結構本格的ダシ、・・・あ、ラクダもいるヨ（笑） S　オタクなコスプレ撮影にはもってこいな場所ね。 　　まるでそのためのセットみたいだもの（笑）　　ほら、エド君、そこ立って♪ E　これだけ風景が作ってあると、ホント撮りがいがアルネ（苦笑） お客さんたちもこぞって 唐代のレンタル衣装で記念撮影♪ 絵になるスポットが多くて とても楽しいです。ハイ。 P　中華な撮影がしたい貴方、また『唐代ごっこ』がした貴方、 　　そんな皆様には、ココ、とってもおすすめよん♪（微笑）

興慶宮（こうけいきゅう）公園　〜阿倍仲麻呂記念碑〜　

P　あ、あったわよ〜！　お姉さま〜！！ほら、あそこあそこ。 　　『阿倍仲麻呂（あべのなかまろ）記念碑』。 S　随分ひっそりした所に立っているのね。 　　興慶宮公園の中にあるって事は聞いていたけど、 　　こんな公園の南東の端っこにあるとは知らなかったわ。 E　すごく広いもんネ。端から端まで南北２キロはあったきがするヨ。 　　公園内の道も遊歩道でやたらぐにゃぐにゃ曲がって迷路みたいだシ・・ 　　大分迷っちゃったヨ。あ〜ツカレタ（へたりこみ） J　興慶宮は唐代３大宮殿の一つですからね。 　　その跡地にあるこの公園も広くて当たり前かと。 公園中心の龍池 市民の憩いの水辺になっています。 沈香亭 楊貴妃が牡丹を愛でる為に建てたとか。 この公園は牡丹の木も多いですよ。 阿倍仲麻呂記念碑 中国の科挙に合格して名を「晁衡」として 唐の官僚として出世し、長安に骨を埋めた 遣唐使。 日本への望郷の詩はあまりにも有名。 P　でも水辺と緑がとても気持ちいい公園ね。無料っていうところもミソかしら。 J　そうですね。市民憩いの場だそうですよ。 　　ですからほら、結婚式用の写真撮影もここでは多いんですよ。 S　お〜　らぶらぶカップルも多いこと（照） E　仲良しおじいちゃん・おばあちゃんもね。 　　『お手手つないでランランラン』　が あの年でできたら羨ましいよネ。 S　「天の原・・ふりさけみれば 　　　　　　　　春日なる三笠の山に　いでし月かも・・・・」 　　もうすぐ日本帰国ね。ここでこの詩を読むとちょっと切ないかな。 J　遣唐使の旅の締めくくりには宜しいかと。　 　　今の西安の情報を持ち帰るのもお嬢様の大事なお仕事ですから。（にこっ） P　さ〜て、じゃ、帰国前におなか一杯ご飯食べて帰りましょうよ。 　　鼓楼近くの屋台街食べ歩きってのはどう？ S・J・E　賛成！（笑） 鼓楼のライトアップ。とても綺麗ですよ。 内部は各種太鼓展示館になってます。 シシカバブー屋さん。 香ばしい匂いにふらふら メンの炒め物屋さん 鼓楼近くの屋台はイスラム系が多い ので豚肉はあまりありません。 韮と牛肉のクレープ包み お好み焼きみたいでボリューム抜群 今回これがすごくお気に入り♪ 中華に飽きたら スターバックスっていうのもありですよ。

　【帰国の日】

E　ああ、また今日も雨だね。結局晴れたの１日だけだったヨ 　J　お天気の事はしかたありません。 　　　天帝様の思し召しです。別れの涙雨ということでしょう。

S　次に西安に来れるのはいつになるかしらね？
　　また１０年後なんてことになるのかしら・・・

P　さて、どうかしらね。２年後の２０１０年には西安にも地下鉄が完成するそうよ。
　　その頃にまた来ることもあるでしょうって。

J　ではまたこの地にお目にかかれるのを楽しみにいたしましょう。
　　次の機会まで再見！

ホテルの朝ごはん	中国国内線　軽食
中国東方航空　機内食	日本に着くまで一面の雲の海でした

　中華街へ　　　　　　エドワードのお部屋　海外ロケ写真集へ