玄　やあやあ皆の者、ようこそ我が蜀の都　成都へ♪ 　　　蜀漢皇帝の劉備だ。字（あざな）は玄徳なのでこちらの名の方が馴染み深いかもしれんな。 　　　ま、どちらで呼んでくれてもかまわぬぞ。よろしく頼む。うむ。 孔　このたびのツアーは、わたくしどもがご案内申し上げまする。 　　　ご挨拶が遅れました。わたくし諸葛亮、字（あざな）を孔明と申します（深々）。 　　　玄徳様の軍師を務めております。 S　は〜い。それでは御両名様、なにとぞ宜しく♪ 　　さて、今回はエドワード君も含めてすっかり大所帯なロケ隊だけど（笑） 　　はりきってまいりましょう。 PJE　らじゃ〜♪

初日　３/１９　晴れ　　　　　　関空から　成都へ　　　　　　

E　・・って、今日は本当に飛行機に乗るだけなんだヨネ。えっと関空から直行６時間かァ・・・・ J　大連で一度入国審査がございますから、実質３時間＋３時間で途中休憩がはいりますよ。 S　機内食も２回でるのよ。午後出発だったから、おやつな軽食と夕食ね。 P　成都到着時間が現地時間の夜１０時以降だもの、ホテルに着いたら午前様だわ。 　　おしりが痛〜い！！　眠〜い！！！

４日目　３/２２　晴れ（？）時々小雨　　三星堆遺跡と都江堰（とこうえん）　　

三星堆遺跡（さんせいたいいせき）

孔　さて、今日の見学は三星堆遺跡（さんせいたいいせき）。 　　成都の北にある約４８００年前から２８５０年前の遺跡です。 　　大変高度な巨大青銅器の仮面等が発掘され、 　　日本にも特別展で公開され一躍有名になりました。 Ｓ　見に行きましたよ。わたくしも！あの時はＴＶでも特集を 　　よく放送していて、すごく注目を集めましたわ。 Ｐ　この遺跡、名前がなんとも好きな響きだったのよね。 　　ほら、「三つのお星さまが堆積した」って書くじゃない。 Ｊ　ともかく、あまりに独特なデザインや巨大仮面だったんで、すごく印象的でしたよ。 　　あの文物が勢ぞろいなんですね。 孔　はい。まずは最も三星堆らしいデザインの巨大仮面をご覧いただきましょう。 Ｅ　おっきい〜！！　両手広げて３人か４人がかりで一周ぐらいカナ？ Ｐ　これ、青銅なのよね？　こんな巨大なものどうやって鋳造するのかしら？ 孔　それが現在も謎なのだそうです。 　　実際にこれと同じものを現代の技術で作る実験をされたそうですが、 　　大きさの割に厚さが薄いので、割れたりゆがんだりして、どうしても同じものは 　　作れないのだそうですよ。 Ｊ　４０００〜３０００年前の人たちの方が技術的に上って事なのですね。 孔　だから地球外文明な説もあるぐらいです（笑） 　　どう見ても、中国人的な顔だちでもありませんしね。・・もちろん冗談ですが（苦笑） Ｅ　う〜ん・・・・目がくっきり大きくて・・鼻や輪郭がどちらかっていうと・・・南方系じゃなイ？ 　　東南アジアとか・・・それも微妙ではあるけド・・ Ｓ　不思議や謎が多いほど古代遺跡ってロマンが掻き立てられるわね。（微笑） 仮面・仮面・仮面だらけ　目が飛び出したもの、不思議な装飾のもの、　黄金仮面は並ぶと悪役レスラーみたい。（笑） 龍のモチーフ・鳥のモチーフ　三星堆は今でも通用するとても独特なデザインが魅力的です。

世界遺産　都江堰（とこうえん）　

Ｅ　壮観！　これが都江堰か。 Ｊ　ええ。戦国時代に蜀郡太守の李冰（りひょう）が築造した 　　岷江（みんこう）上流の巨大水利施設で、世界遺産にもなっていますよ。 Ｓ　ダムを使用しない古代水利施設ってどんなものかと思ったけれど・・・ 　　本当に川の流れだけで誘導して水量を調節しているのね。 　　本流から何回も流れを分けながら、本当に必要な水量だけを四川平野に送って水害を防ぐ・・ 　　これ現在も現役で利用されているっていうことだから素晴らしい技術よね。 Ｐ　正直、図だけを見てもよく分からなかったけど、実際の流れを見て良く分かったわ。 　　説明するのは本当に難しい・・・百聞は一見にしかず・・これは実物を見てもらうのが一番ね。 　 都江堰の先端にあたる最初の分水堤「魚嘴」からの動画です。 川の本流から右の取水側へ高低差だけで引き入れているのがわかります。 これ以後、「飛沙堰（ひさえん）」・「宝瓶口（ほうへいこう）」で同じように分水をくりかえし、 水量と水の流れを穏やかに一定にし、土砂も排除していきます。すごいよ李冰！ 都江堰のすぐ側にある　『二王廟』　都江堰を築いた李冰・李二郎親子をまつる廟です。 ここから都江堰の全貌を一望できます。

【ご当地もの？！】　中国で見つけた『ジャパン』なお菓子色々〜♪

まあ、見た通りです。（笑） 味もほぼそのまま。 ただし、真ん中のウルトラマンのは プレーンとイチゴ味のヨーグルト飲料だった のですがとにかく不味かった・・・（泣） おなか壊しそうな味だったので、一口で ギブアップです。

５日目　３/２３　晴れ（らしい）　　金沙遺跡と成都の街歩き　　　　

S　おはよう。只今 現地時間の 朝 ６：３０ ぐらいです。
　　朝の散歩に出てみたのだけど・・・まだかなり薄暗いわね。

Ｐ　しっかり街頭がついてるし・・・・　日本だったらもうとっくに朝日が昇っているわよ。

Ｊ　おはようございます。昴お嬢様、PLEIADESお嬢様。
　　こちらは時差１時間とはいえ、成都はかなり西になります。ほぼタイと同じぐらいの
　　経度なので、実質の感覚でなら２時間以上の時差でちょうどかと。

E　それに太陽昇っててもきっと見えないし。（笑） P　でも、暗くても 通勤ラッシュは普通に始まるのね。 　　道が混みだしてるから気を付けて。 E　うん。自転車もみんな電動になってるしネ。

位置について　・・・・・　　　　　　　よーい　　　　　　　　ドン！！　電動自転車ばかりなので猛スピード。気を付けましょう。　




E　あ！　毛沢東の像ダ！！　

J　ここは成都市内の中心の『天府広場』ですね。
　　これだけ大きい毛沢東像も今では珍しいかもしれません。

S　それにしても、どこもかしこも花が沢山咲いていて「春爛漫」って感じね。

P　ほんと♪　とてもいい季節に来たみたい。　綺麗だわ〜♪

　　　　　　　　　　　　　　　　　　成都市内の花壇も公園の木々も花盛りでした。




金沙遺跡（きんさいせき）　　

E　うわ〜。すごく綺麗なデザインダネ。これ。

孔　金沙遺跡の至宝　『太陽神鳥』と名付けられた金箔でございます。
　　金沙遺跡博物館の一番の文物で、真ん中の火炎の太陽を４羽の鳥が
　　とり囲んでいるデザインとなっております。

S　あの『太陽神鳥』、成都市のシンボルマークにもなってるのよね。

孔　はい。さようでございます。

S　「中国文化遺産」のシンボルにもなっていて、歴史関係ではとても有名な文物なのよ。

J　他にも、成都航空のマークとして尾翼に使われていますよ。ほら。


J　この金沙遺跡は商末期〜周代の遺跡で、膨大な玉器・青銅器・象牙や金の破片などが
　　出土しました。　２１世紀最初の大発見だったそうです。・・・・確かにすごい量の展示物ですね。







P　四川大学博物館にもいってきました。清代の衣装や官服などが沢山あって、とても参考になります。

　清代の豪華な衣装　色々♪

J　こちらは纏足（てんそく）ですね。
　　実物ってなかなか見られないので貴重でございます。
←靴底が本当に掌サイズ。10�pほどしかありません！

S　他に興味深いのは清の官僚の礼服につけられていた身分証明の意匠（方補 ほうほ）だわ。
　　文官・武官の位がこれで一目瞭然になっていたのよ。これもなかなかお目にかかれない逸品ね。
　　
　　麒麟　　武官　一品　　　　　　　　　　　文官　七品

E　へぇ・・・ゼッケンの元祖？

S　そんな軽い感じの物じゃないんですけどね。（笑）




四川料理　色々　　　

玄　さあ、四川に来たからには、やはりこれを食べていってもらわねばな。 E　あ！　有名な　『陳麻婆豆腐店』　ダ！！ P　おなかぺこぺこ。楽しみね〜♪♪（←かなりの激辛党） S　わ〜♪　来たわ来たわ！　本場のマーボ豆腐♪♪　いただきま〜す♪ ピリ辛料理の代名詞　麻婆豆腐♪　こちらのお店の食器、パンダ揃いでとってもかわいかったです♪ P　んん〜♪　（←ご満悦） 　　びりっと来るようで、す〜っと抜ける爽快感。 　　山椒の風味がすごくきいていて美味しい〜！！ E　もっとすっごい激辛かと思っていたけどそうでもないんだ・・・ 　　なんだろう・・・？　コクがあってクセになるって感じカナ？　 S　ご飯があるといくらでも食べられるわね。コレ♪♪ 孔　まだまだ沢山ありますからね。どうぞ他のお料理もご堪能下さい。 【四川でいただいたお料理（抜粋）】　★は（独断な）辛い度数 ★キャベツ炒め カリカリおこげの餡かけ お出汁がすっごく美味しかったタンメン 優しいお味のサトイモ煮 ★★担担麺　 汁がないのが本場♪ 糖酢魚　かりっと揚がった食感が最高！ セロリの炒め物 ★ピリ辛焼きそば 冬虫夏草の炒め物・・・これだけは芋虫な 見た目がグロくて手が出せなかったです。 豆腐とトマトの餡かけ 瓜と豚肉の炒め物 ノリのスープ すごく歯ごたえのある菜っ葉の炒め物 白湯スープ ★わらびの和え物 ★★タケノコピリ辛煮 ★揚げピーマン ジャガイモしゃきしゃき炒め キャベツスープ ★★★　唐辛子のスープ これが今回最高に辛かった一品 肉団子のスープ E　全部 『真っ赤』 っていうワケじゃないんダネ。 孔　ええ。もちろん辛い料理は有名ですが、辛い物ばかりではありませんよ。　 　　　野菜やお肉も風味をいかして、スパイスで引き締めているんです。 P　・・・・すっごく好きかも。。。　この味付け♪♪　香辛料がとてもよくきいていて。 S　西に行くほど中華料理は美味しいって、中国好きの方がよく言うんだけど、 　　わたくしもそれは同感だわ。 J　お嬢様方は 『パンチの効いた』 お料理がとてもお好きですからね。（微笑） P　あ、でも　「塩辛い」のは苦手なのよ〜。　 おまけ おやつに買ったデコポン 甘くって、とっても美味でした♪

６日目（最終日）　３/２４　（本当の）晴れ　　　帰国　　

S　青空だわ！　これを「晴れ」っていうのよ。 J　成都で初めて見ましたね（笑） E　ほんとダネ。 　　あまり眩しくはないケド、太陽も見えてるヨ。 P　今頃、蜀犬が日に吠えてるかも（笑） 玄　名残惜しいが、ひとまず蜀の国の観光は終了だ。 孔　はい。また参りたいものでございます。 玄　次は 関羽 と 張飛 も連れて来よう。 昴どの、その際は宜しく頼む。 S　えっ・・・４名様ですか？・・・エドワード君をいれたら５人になりますが・・・ 　（３体でもいっぱいいっぱいなのに、そんなにバッグに入りきりません〜っっ　汗汗） 玄　なんなら 『曹操どの』 も一緒でもかまわんぞ。 S　・・・・・（助っ人がいたら） 善処いたします。・・・はい。 P　では、『お人形ロケツアー』参加者募集中でーす。（あらぬ方向に向かって宣伝） J　どなたか気が向かれましたら、ご一方下さい。街中で奇異な目で見られても耐えられる方、 　　お問い合わせお待ちしております。（苦笑） S　いらっしゃるかしら？　そんな奇特な方・・・・ P　さあ　どうかしらね？ （くすくす） 　わからないわよ〜。（笑） 　　　帰りの機内食　　　　　　　　　　　　　　　　大連空港経由　快晴でした。

Photograph　by　Subalu Tukishilo

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