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― エドワード海外撮影ロケ隊 ―

飛天の国 敦煌・シルクロード T

すばる & ジャック & PLEIADES & エドワード


2006 9/23 〜 10/1



S なんというか・・・・ほぼ全員がご老人の集団って・・
  すごい年齢層のツアーグループだったわね。

J 70才以上の方がほとんどな『超・高齢者団体』でございましたね。
  最高年齢の方、確か84才でいらっしゃいましたっけ?(くすっ)

P ようするに、わたくしたちだけだったのよね『若者』は。もう孫扱い?

E イイヤ、『ひ孫』だヨ。彼らにとってみればネ。
  デモ、老人パワーっテすごいネェ。体力ありすギ・・・。
  あまりの元気なお達者ブリに感動ものだったヨ。

S エドワード君なんてロケ中、随〜分 皆さんに可愛がってもらっちゃって。
  ずっと『エドちゃん』だものね。

E うん。ミンナ、とってもイイおじいちゃんとおばあちゃん達ダっタ。
  本当に楽しかっタネ。スバルお嬢に連れて行ってもらってよかったヨ。アリガトウ。

S それはよかったですわ。(^^)

ひたすら移動  9月23日 晴れのち雨  *** 北京 ⇒ 蘭州 *** 


J まずは北京を経由してシルクロードの出発地・蘭州
(らんしゅう)へのフライトでしたね。

P ・・・・・・・・中国の飛行機、色々噂にはきいていたけど・・・・・・|||(青ざめ)
  国内線はともかく国際線もボロすぎじゃないの・・・ ねえ、中国機っていつもこんなもの?

E PLEIADESお嬢の座席のデスク、完全に留め金とれてたネ。
  斜めになって、物置けなかっタ。

S う〜ん・・・わたくしのイヤホンも(やっぱり)壊れてたし。。。

J ああ、それくらいは許容範囲ですよ。(^^)
  知り合いの方によるとかつては『シートベルト』が切れてた事もあったそうですから。
  スチュワーデスさんに苦情をいったら、「問題ない」で押し通されたそうですよ。(にっこり)

S・E・P (絶句)・・・・・・・・それって  どうよ?



見た目は綺麗なんだけど・・

国際線 機内食 ・・足で台支えて食べました。

 夜中の10:00 蘭州到着 黄河大橋



← 蘭州のホテル チェックイン

早朝から丸一日。
さすがにお疲れのエドワード君。 
アイヨォ〜・・もう日付変わってるヨ。

2日目  9月24日 曇り小雨  *** 蘭州 ⇒ 武威 *** 

【蘭州(らんしゅう)から武威(ぶい)へ バスで移動中】

S あら、雨だわ!

J 珍しいですね。この乾燥した地方で雨に遭遇するなんて。

S 小雨程度だけど・・。あまりカラカラ状態だと苦手だからちょうどいい具合かも。

P 景色も綺麗ねぇ♪ 車窓の風景、雄大でずっと見ていても飽きないわ♪

J これから、1週間、蘭州から敦煌まで
  シルクロード『河西回廊』と呼ばれる陸路を1800キロ走り抜けますからね。
  今は木々の多い農耕地ですが、高地・草原・ゴビ砂漠と毎日景色が変わっていきますよ。

E アノ山脈は?

J 祁連(きれん)山脈。
  河西回廊の南に延々と途切れずそびえているので「南山」とも言われてますね。
  敦煌までずっと「切れん」山脈です。

P ジャック兄さま・・・・そのギャグ寒いわ。


蘭州の中央をつらぬく黄河 中山橋

一面秋色に染まる河西回廊。遠くに連なるのが祁連(きれん)山脈。




【 ― 武威
(ぶい)―  武帝の天馬 】

S 漢の武帝の威光が及んだ場所、『武の威光』⇒『武威』。
  こんな西の果てまで・・という意味で分かりやすいネーミングの町よね。

J ええ。武威の町といえば、やはり 『天馬』 ですね。

P そうそう。ここ武威で出土した銅製の馬、造形美としてはめちゃくちゃカッコいいもの。 


雷台漢墓(らいだいかんぼ)

このお墓で 馬踏飛燕 の銅奔馬が
発見されました。 本物は国宝で
蘭州の甘粛省博物館にあります。


J 『馬踏飛燕(ばとうひえん)』 というんですよ。

武帝の集めた汗血馬の話もとにかく有名なので、この銅奔馬は必ずといっていいほどそのイメージ写真で紹介されますからね。

←あ、ほらあそこ、博物館の正面に銅奔馬像がありますよ。


S 正に空駆ける天馬よねぇ・・(うっとり)
  本当に『シルクロード』を象徴する馬だわ。

E (売店に視線)・・・・あの馬のレプリカ、欲しいナァ・・。

S あら、いいわよ♪ 
  じゃあ奮発してエドワード君に金色のを買ってあげる。

E 純金のヤツ?

S ・・・・メッキに決まってるでしょう。(額青筋)

お土産のゴールデン馬踏飛燕♪

武威・海蔵寺にて

合掌〜 な〜む〜。

中国3大文廟の1つ 武威 文廟

文廟の孔子像
羅什寺塔




3日目 9月25日 晴れ  *** 馬蹄寺石窟⇒張掖(ちょうえき) ***  

P 昴おねぇさま〜・・ なんだかさっきから頭が痛いの・・・(くすん)

S わたくしもよ。どうしたのかしら?
  なんだか・・・・急にこめかみあたりがズキズキしてきて・・

J あれ? もしかして、『高山病』 じゃないですか?

S&P  こ、『高山病』っ?!!

J ええ。今このバス、かなり標高の高い所を走っているんですよ。
  確か先ほど・・2600mは越えてるって添乗員さんが言っていましたから。
  まだもう少し上に上っているかもしれませんね。

P 富士山以下でこのていたらく・・・知らなかったわ・・自分って高山に弱かったのね。
  ちょっとショックかも・・・

J こればかりは体質の問題ですからねぇ。
  あまりしゃべらないほうがいいですよ。それから水分をしっかり取ってください。
  お二人とも、我慢できないほどですか?

S それほどでもないわ・・。 じっとしていれば・・多分大丈夫そう・・・。

E 雪山がみえてきタヨ。 
  馬蹄寺風光区ダ。
  アノ山、3,500m以上はありそうダネ。

P シルクロードなのよね?ここ。
  なんだかスイスみたいな風景になってきたわよ。

馬蹄寺風光旅遊区 
↑チベット系民族・ユーグ族の女の子達

ユーグ族の皆様の
歓迎の踊り♪


【只今 自力で山登り中  標高2500m・馬蹄寺
(ばていじ)石窟へ】

P ぜ、ぜぇ ぜぇ はぁ はぁ・・・・

J もうちょっとですよ〜 
  山頂の馬蹄寺(ばていじ)石窟はすぐそこです〜。がんばって下さ〜い。

P 息・・・真面目にすぐ切れて・・・ 心臓が・・ドクドクする〜

S 空気・・絶対薄いのよ・・(ぜぇ ぜぇ )
  ゆっくり・・ 休みながら行かないと・・ 本気で危ないわ。 

P 関係ないけど・・
  『ハイジ』の血液って、赤血球が・・絶対普通の人の倍はあると思う。

S そうよねぇ。こんな山道、・・へのかっぱで・・走ってるものね・・・。(はぁはぁ・・)

E お嬢たち、しゃべると余計に疲れルヨ。
  やぁ着いタ着いタ。ジャック、お待たセしたネ。

S・P ぜ、ぜぇ ぜぇ・・・・うっく・・ ひ〜・・・・しんどい〜 足だるい〜 水〜
(↑単純に体力も無い人たちでした)

山頂到着〜
チベット仏塔がとても美しいです。
 

馬蹄寺石窟 
4世紀頃〜清代の石窟が馬蹄山の
断崖絶壁に掘られています。







【ちょっとブレイク 通りすがりに出会った楽しいご挨拶♪】

やあっ 

ちょいとごめんよ 通してくれや。

おしり フリフリフリ〜♪

只今工事中。(ナイス狛犬くん!)







4日目 9月26日 晴れ  *** 張掖(ちょうえき)⇒酒泉(しゅせん) ***  
【張掖
(ちょうえき)の町にて。。】
E (チャリチャリ・・・クルクル〜)

J おや、エドワード君、それ『マニ車』ですね。

E ウン。前から欲しいと思っていたんダ。
  ちょうどいいサイズのを売っていたから買ってミタ。
  ちゃんと回るし、お経文字もついてルヨ。

J いやぁ、・・『君サイズ』のがあったこと自体が純粋に凄いですよ。

E ソウだろ?ボクもそう思うヨ。カナリ掘り出し物だネ。

S じゃあ、それ持って張掖の名古刹・大佛寺に参拝しにいきましょうか。
  マニ教じゃなさそうだけど、大佛寺にはちょうどチベット仏教式の仏塔もあるわよ。

J 張掖って『マルコポーロ』が立ち寄った町なんですよ。1年間もここにいたそうです。
  この大佛寺は『フビライ』生誕の場所でもあるそうですし、モンゴル帝国と結構ゆかりがありますね。

P 町の外から眺めると、砂漠の中にあらわれる『オアシス都市』ってすごく良く分かる。
  荒地の向こうにいきなり一面の広大な緑の土地があらわれるんだもの。
  シルクロードの要衝となったのも納得だわ。

J 水が豊富で農業も盛んだったので、かつては別名『金の張掖』と呼ばれたぐらいです。
  今は静かな田舎町ですけど、お米が美味しいことではやはり有名なんですよ。

張掖 大佛寺 (創建は西夏時代)

バラが咲き乱れるとても綺麗な境内のお寺です。
中国最大の室内涅槃大佛があります。

張掖 木塔







【 張掖
(ちょうえき) から 酒泉(しゅせん) へ 】

P 張掖の町を出てから一気に風景が 『平原』・・に変わったわね。
  緑が少ない・・・なんだか一面砂色・・になったというか・・。
  わ〜!見て見て 羊さんの群れだわ。
  いかにも 『シルクロード』 っぽくなってきたわねぇ。
←画像良くありませんが
白い点々は羊さんです。

J そうですね。石粒の砂漠、いわゆる『ゴビ』にはいってきました。
  次の酒泉までは高速で4時間。 これから先はずっとこんな砂漠の光景ですね。

S 半日走っても途切れない地平線・・・
  馬やラクダだったらと思うと、気が遠くなりそうよ。。。

Go WEST!いよいよゴビ砂漠ダヨ!

どこまでも地平線〜♪ (By すばる)
祁連山脈の稜線にときおりあらわれる烽火台址。
雄大な峰峯に平行して築かれているのを
見ることができます。

まちがいなく過去の防衛最前線・・・・
はてしなく続く烽火台に、万里の長城と同じく
なにか漢民族の執念のようなものを感じました。





【酒泉
(しゅせん)

S 『葡萄の美酒 夜光の杯・・・』 ふっ・・ 酒泉に来たからにはやっぱりこの漢詩よねぇ。

J 『涼州詞』ですね。 唐の詩人、王翰(おうかん)の詞です。
  生還する者の少ない辺境の戦地で、酒に酔い砂上に臥す兵士の哀愁を詠った名作ですね。
  この詞に出てくる『夜光杯』の産地が酒泉なんですよ。

P 葡萄酒や月夜に輝く夜光杯・・帰れぬ故郷・・・異国情緒もあって、せつなくて・・・ 胸にジーンと来るわ。

E じゃア、本格的にジーンといこうヨ。 ホラ、酒泉の『ブドウ酒』だヨ♪

S まぁ! 素敵♪ 遠慮なくいただきま〜す♪♪


酒泉のブドウ酒

さすが西域♪ ブドウ自体も美味ですよ。

酒泉のシンボル 鐘鼓楼

J 酒泉の名前の由来はやはり『お酒』。
  かの漢の若き英雄、将軍・霍去病(かっきょへい)が武帝から賜った美酒を泉にそそぎ、
  泉の水を全軍全員で飲み功績を分かち合ったという故事があるそうです。
  その伝説の泉がこれですよ。

P わぁ〜 すごい透明度! 綺麗な泉じゃない。 今も下から湧き出してる!
←酒泉公園

霍去病(かっきょへい)将軍ゆかりの泉にて♪

S 水が良いからお酒も美味しいのかもね。 
  『ブドウ酒』だけでなく『白酒』(バイチュウ)も絶品だったわよぉ〜♪♪ 
  いや〜♪ お酒の美味しい酒泉にバンザイ♪(←超ご機嫌)

J 白酒って・・・確か60度以上ありましたけど・・ 昴お嬢様、『あれ』飲み干してきたんですね。





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